当社はプレス安全装置の製造販売を行っています。安全装置の役割はプレス機械による災害を防ぐ事です。具体的には機械を停止させることを目的とした装置です。
機械は動いていなければ生産してくれません。機械を使用した経済活動を行う会社(つまり生産者)は機械には可能な限り動いていてもらいたい。ところが安全装置は機械を止めよう止めようといつも睨みを効かせています。この現実は生産者にとってはどうなんでしょうか。。。
機械に安全装置を設置すると、ほとんどの場合で機械の外形寸法を飛び出す形で設置されます。機械に出っ張り部分が出来てしまうという事です。機械外形寸法を基に作業レイアウトなどを考えて仕事がよりスムーズに行く様設計した作業フロアだったはずが、この出っ張りによって仕事のスムーズさを欠き、下手するとそれがもとで生産品不良やケガなんかも起こってしまう事もあるのではないでしょうか。これもまた生産者にとってはどうなんでしょう。。。
安全装置はもしもの危険時に作業者の身を守ってくれる頼もしい存在ですが、やはりそこは道具ですから、使い方に上手い下手が出てきます。下手に使うと邪魔者になってしまうのが安全器の特徴と言えるかもしれません。
金型からスクラップシューターを伸ばしたら安全装置の光線を遮ってしまい機械が動いてくれない、自動材料供給装置のマガジン設置位置を機械から遠ざけることが出来ず、安全装置の光線が作動してしまう、プレスブレーキの様に材料を作業者が支える事を余儀なくされている工法では支えている人体がどうしても光線と相性が悪くて、、、など仕事によって安全装置側にも工夫が求められる事があります。
まずは、仕事に合う安全装置が有るのか否か?上手く使用するにはここから検討する必要があります。
一口にプレス安全装置と言っても実際には様々なタイプが存在し、型式検定合格番号もそれぞれにユニーク番号として付与されています。
一部光線の安全条件(通光なのか遮光なのか)を制御するバイパス機能、隣接する光軸遮光数によって停止出力判断するフローティング機能、シューターの位置に応じて設置条件の変更が容易な反射式タイプ、光軸を上下方向に設置するバーティカルスタイル、プレスブレーキ専用に設計されたレーザー式など、きっと仕事毎にマッチする安全装置、設置方法が見つかりますので、気軽にお問い合わせ頂きたいと思います。
また、7/31-8/3MT-Tokyo2019当社ブースにおいて実機展示しています。ぜひご来場頂き、実機に触れて頂ければと思います。
文責:特機事業部BST