私たち理研オプテックはプレス機周辺装置メーカーとして、様々な製品を取り揃えております。実際にどのような製品を取り扱っているのか?それぞれの製品がプレス機周辺装置としてどのような役割を担っているのか?経験談も踏まえてお話させて頂きます。
光線式安全装置
これは皆さまもご存じかと思いますが、プレス機用安全装置です。作業者の安全を守る目的の製品として世代を超えてご使用頂いております。平成23年の動力プレス構造規格の改正に伴い、安全装置の選定基準も大きく様変わりしました。安全装置に材料が干渉してしまう作業用に力を発揮するフローティング・ブランキング機能や、特殊な金型や製品取り出し用のコンベア等供給装置が干渉してしまう際に力を発揮するフィックス・ブランキング機能付き安全装置など昔に比べて多くの作業現場の声を反映した機能を有した安全装置がございます。作業に応じて適切な安全装置を選定頂く事で、邪魔者にもならず、作業安全の確保が可能になっております。併せて側面や後面の安全ガードの設計施工も併用する事で信頼性のより高い安全対策をご提案しております。
ミス検出装置
これも多くご使用頂いておりますが、様々なセンサーを使用し、金型内の材料の動きを検出し、異常を発見しプレス機械を停止させる装置で不良を事前に検出する事が可能となります。ミス検出装置の最大のメリットは、実際に不良品の加工をする前にプレス機械を停止させる事が出来る事です。送り装置から金型へ正しく材料が送られているかを確認する場合は接触検出が効果を発揮します。正しい位置まで送られているかをより細かく確認するためには、レーザーセンサーを使用することにより確認する事も出来ます。また、正しい位置に送られた後の材料がバック(戻り)を防ぐためにはアンド検出を使用する事で、フィーダーのリリーシング後ギリギリまで監視が可能です。 その他にも加工された製品が正しく金型外に排出された事を確認するには排出検出を、抜き落とし等安定した排出が難しい金型には回数検出を、モータコアには積層検出、単発の仕事で正しい位置に材料を置いた事を確認するにはセット検出をと様々な加工状況に応じた検出をご用意しております。
カス上がり検出装置
カス上がり検出装置とは金型内に発生した抜きカスや破損したパンチ等金型構成部品などの遺物が金型内に残留している事を検出し、停止させる装置です。理研オプテックには近接センサーを使用したカス上がり検出MICRON型とプレス機の歪を利用したカス上がり検出RDM型の2種類のご用意があります。なぜ2種類の用意しているのか?理由は金型構造によって使い分ける必要があるからです。ストリッパーが固定なのか?可動なのか?によって力を発揮する機種選定も変わります。以前のコラムにも掲載しておりますが、RDMは胴突き金型で力を発揮します。そしてこの考え方は理研オプテックで生まれた革新的なものです。原理の異なるこの2機種を併用することによりカス上がり検出の可能性がより広がると、私たちは考えています。
荷重監視装置
プレス機械に対する荷重監視装置導入は着実に増えてきております。今後プレス機械にとっては欠かせないと言えます。荷重監視装置を導入する事で、ご使用の金型を加工するのにプレス機械がどれだけの力を必要としているのかが数値化が出来ます。これにより、プレス機械の保護、金型の保護が可能になり、見える化の一歩になります。そして数値化が出来れば、データとなります。データが集まれば解析が出来ます。解析が出来れば改善が出来ます。また、金型毎の見える化の一歩が無限の可能性を秘めています。
周辺装置から得られる情報
おかげさまで私たち理研オプテックは光線式安全装置から荷重監視装置まで幅広くプレス機械周辺装置メーカーとして日々活動してまいりました。そのノウハウを集約してこの度FIXシリーズを開発致しました。ミス検出装置とカス上がり検出装置と荷重監視装置にプラットフォームをベースとして一体化しました。各種検出装置には多くの情報が蓄積されております。ミス検出装置はどの検出でアラームが頻発しているのか?カス上がりのストリッパーの隙間の変異の傾向は?朝一と夕方でプレス機は何tで加工をしているのか?とすでに日々蓄積されている情報は多岐にわたります。まずはその情報を見える化するのもまた大きな一歩です。プレス機自体から取りたい情報も様々です。温度、振動、圧力等々です。そのご要望にお応えできるようFIXプラットフォームにはアナログ入力のご用意がございます。蓄積し、見える化したデータを解析していく事で、予防保全に役立てる事が出来ます。プレス機周辺装置の目的を異常が起こった際プレス機械を止めるから止めずに正常生産をするその為の情報出力装置に変わっていきます。予兆に応じて先手を打つことが出来るようになります。その第一歩として、私たち理研オプテックは、プレス機械と加工の情報を見える化し、蓄積、解析のサポートをさせていただく為に日々精進してまいります。