あらゆるプレス機械の急停止時間を非接触で測定できます。
SDM3-LRは、プレス機械の診断に必要不可欠な急停止時間を測定する検査機器です。
安全装置が危険に対する保護機能を十分に発揮するためには、機械の動作部が危険箇所に到達する前に動作を確実に停止させなければなりません。そのために機械の急停止機能を正しく認識しておくことがとても重要です。日本国内においては、労働安全衛生法に基づき、動力プレス機械は特定自主検査の実施が義務付けられており、必須検査項目として急停止時間の測定・校正が含まれています。
製品の特長
- 動力プレス機械の急停止時間を非接触で測定します。
- 非接触型測定方式の採用により、すべてのプレス機械に対応可能です。
- 測定位置を自動認識します (ストローク長さ340mm以内)
*ストローク長さ340mm以上の場合は手動での設定になります。 - 慣性下降値が小さい機械でも測定できます。
- スライド(ラム)下降速度測定ができます。
- 測定方法に応じて2タイプのセンサーがあります。
リニアタイプ
SDM3-LE型リニアセンサーをボルスターに、マグネットセンサーをプレス機のスライドに直接固定し、本体内部で直線運動に変換します。 液圧プレス、機械プレスの停止時間と慣性下降値がデジタル表示されます。スライドの任意の位置で定点停止させ常に均一な条件で停止性能の測定が 可能です。 センサは、計測範囲が100/200/340(mm)の3タイプを用意、プレス機の種類に応じて選択が可能です。
エンコーダータイプ
エンコーダーセンサーをクランクシャフトや回転角度表示計などの回転部分に取付け測定を行います。 プレス機械の停止時間と停止角度がデジタル表示されます。 クランクを90 度で定点停止させ、常に均一な条件で停止性能の測定が可能です。
仕様
測定範囲 | 慣性下降値: 0~999mm 分解能: 1mm | |
---|---|---|
急停止時間: 0~999ms 分解能: 0.1ms | ||
センサー方式 | 非接触マグネット式(リニア) | |
エンコーダー式(ロータリー) | ||
表示方法 | デジタル4桁 | |
電源電圧 | AC100V~AC220V ±10% | |
リニアセンサー | 有効測定範囲: 100mm、200mm、340mm | |
分解能: 0.33mm 10 ビット | ||
直線性: ±0.03FS ±0.102mm | ||
エンコーダー | 起動トルク: 0.98mN・m以下 | |
分解能: 720 P/R | ||
許容最高回転数: 1000r/min | ||
周囲温度 | 動作時: -10~55℃ (ただし氷結しないこと) | |
保存時: -30~70℃ | ||
周囲湿度 | 動作時: 35~85%RH (ただし結露しないこと) | |
保存時: 35~95%RH | ||
センサー | リニアタイプ | SDM3-LE100 (測定有効範囲: 100mm) |
SDM3-LE200 (測定有効範囲: 200mm) | ||
SDM3-LE340 (測定有効範囲: 340mm) | ||
エンコーダータイプ | SDM3-P (プーリー式) | |
SDM3-O (押し付け式) | ||
SDM3-C (直結式) |